僕らは君ひとり
10/31のハライチのターンの、岩井さんのエッセイを草野マサムネが読み、勧めていたという話でむちゃくちゃ熱くなった。岩井が嬉しいとわたしも嬉しい…
7月に実家を出て、ひとりでこの部屋で暮らし始めて早いもので4ヶ月が経った。特に問題もなく悠々自適に暮らしている。ただひたすらに常にお金がないということだけがネック。遊びが全くない。ギリギリジンジンジン。
自慢することではないけど、一人暮らしを始めてから料理を1回もしていない。そもそも料理道具を揃えていない。包丁も鍋もフライパンもおたまも何一つない。まな板はある。なんでだよ。
料理が全くできないわけではない。チャーハンとオムライスぐらいならわたしにだって作れる。ただチャーハンもオムライスも外で食べた方が確実にクオリティが高いものが食べられるから。
あと掃除も洗濯も自分一人でしなきゃいけないのにさらに料理までやってる気力はない。
最初はテレビもなかったけど、職場の先輩が家で使っていない小さいテレビを譲ってくれた。常にテレビが点いている実家だったので、テレビの音が聞こえている状態が普通であり無音はもはや異常なのだ。
住み始めたばかりの7月、いろいろあって精神的にどん底にいた。無音のひとりの部屋がよりそれを加速させ、毎日泣きながら寝ていた。テレビがあるとひとりでも笑うことができるから良い。テレビ最高(テレビっ子)
8月の終わりごろ、母と妹とわたしのグループラインに母から「じいちゃんが倒れた」という連絡が来た。短い時間でいろんな最悪のパターンを考えた。こういうときどうしても良い方向に考えられない。親族や身内が死んだことがなく、身近な人間が死ぬかもしれないという状況はこんなにも不安なのかと知った。仕事中に泣きそうになったりした。それと同時に、直近で職場の人と休みの日に遊ぶ約束があったりライブに行く予定があったりしたので、状況によってはその楽しみが潰れる可能性もある…とそっちに悲しくなってしまった自分に悲しくなった。
その後じいちゃんは一時入院したもののすぐ退院して、9月に会いに行ったらめちゃくちゃ元気だった。わたしと妹が家を出てからさっぱり顔を出さないから若干オーバーに言ったらしい。なんだよも〜〜って笑って言ったけど本当は久しぶりに会ったじいちゃんとばあちゃんの顔を見て泣きそうだった。わたしの好きな人、絶対にわたしより先に死なないでほしい。その日は遊びに来てたいとこの子ども3人と遊び倒し、新米5キロをもらって帰った(米農家)
いろんなタイミングも重なり、 一人暮らしをしてからよりひとりが浮き彫りになった。よく遊んでいた友達は転勤し、よく3人で集まっていた地元の友達も一人は京都へ引っ越しもう一人ともなかなか休みが合わず全然会えなくなった。職場の人としか遊んでない。
休みの日は家から出ないか、近所の喫茶店でぼんやりして暗くなったら帰る、みたいな生活。これはこれで好きだけど、前ほど友達と定期的にブワーっと喋り倒す機会がなくなったのはさみしい。たまに無意識にテレビに向かって喋っている。
引っ越してきた町の好きなところならいくらでも話せる。もともとすごく好きだなと思っていたところだから。職場までも歩いて通えて、地下鉄の駅も近くにあって、何より好きでよく通っていた喫茶店が近所になった。町全体の雰囲気が昭和で止まっているところも好き。振り返るとすぐ山が見えるところも良い。(実家のあたりと比べたら)都会なのか田舎なのか曖昧なラインなところも良い。あと家から1分のところにある喫茶店の店主のキャラが良い。
休みの日の昼間に少々大きめの音量でレコードを聴くのがささやかな楽しみ。どんぐらい隣に聞こえてるかはわかんないけど。向こうの音が大して聞こえてきたことはないから夜以外はあんまり気にしてない。
何回聞いても感想はまとまらず、適当な言葉も見つからず、漠然とあ〜〜好き〜〜と思っている。自然と前作と比較してしまうが、醒めないのような砂もホコリすらもキラキラしてる世界とは違って、地に足ついたというか半分ぐらい地面に埋まってるぐらいどっしりして、その地面からひとつ光るでっかい宝石を掘り起こしたような喜びが染み込んだアルバムだと思った。
派手さはないけど、だからこそ延々ループできる温度感で、虫になってみたり快速乗ってみたり旅人になってみたり、妄想が捗る適温がずっと保たれていて、気がつくと何回目かわからないくらい虫になって快速乗って旅人になっている。
一番好きなのはヤマブキかな!今の気分!曲自体は全然覚えてなかったけどゴースカで聴いたときの感動は思い出せた。これ、わたしがよく知ってるスピッツの大好きな感じ!って感動。
君と僕なら永遠に無敵さ
金曜の夜はトリプルファイヤーとドミコの対バンを見て、久しぶりに次の日休みの華金ってやつを謳歌した
そして土曜日、早起き、正直めちゃくちゃキツかった…
即完したチケットをギリギリになって譲ってもらえることになり、山形の寺フェスへ向かうための早起き!!!ヒャッホー!
結果から言うと、き、来てよかった〜〜〜〜泣
という感想しか出てこない
会場の若宮寺は山形県朝日町という電車もないバスも少ない山の中にあるお寺なので、交通手段が車しかない
マイカーの他に山形駅から会場までの予約制の臨時バスで行く手段があり、ほぼほぼペーパードライバーとしては臨時バス一択だったが9月の初旬には申込は終了しており、その時点でチケットを確保できていなかったので一旦行くことは諦めていた
…という一連の話を友達にしたら急にやっぱめちゃくちゃ行きたくなってしまい、その場で友達がツイート検索をしたら何人か寺フェスのチケットを譲ってもらっている人を確認し、それでさらに行きたくなってしまい、再びギリギリまでチケットを探すことにした
申し込みを終了していたシャトルバスは、主催者さんにダメ元で連絡してみたら「キャンセルできるので予約しておきますよ」と、神かよ…としか言えない対応をしていただいた
チケット持ってないのにだよ…チケット今探してて…って主催にわざわざ言ってくるやつにだよ…チケット見つかりますように!とか言ってくれるんですよ…
主催の登坂さんの人柄〜〜〜
ラッキーなことに前々日あたりに声がかかり、無事念願の寺フェスに参加できたのである
実は去年はチケットを取ったものの仕事で行けなくなったので、リベンジ成功(ならちゃんとチケット確保しとけよって話ですが…)
チケットを譲ってもらう約束はしたものの、ツイッターの鍵アカからの連絡だったので本当に信用していいのかわからない人から、しかも時間の都合で現地でチケットを受け取ることになったので、会場まで行ってからブッチされないかな…てか一人でフェスに来るのも初めてだけど心細くならないかな…てか雨予報だけど気持ち折れないかな…とか不安要素がめちゃくちゃ多かった…
まあ終わった今となってはぜんぶ杞憂に終わるよ〜〜チョ〜楽しかったよ〜マジ来てよかったよ〜イェイってそのときの自分に言ってあげたい
無事チケットを受け取れて、その頃にはトップバッターの柴田聡子さんは終わってたのでとりあえず一服してお酒飲みながら登坂尚高さんの弾き語りを聴く
バスの件本当ありがとうございました…無事に参加できております…と念を送りながら見てた
登坂さんのことは前から知ってたけど曲は初めて聴いた
思ってたよりどストレートに青臭い歌詞を歌う人でびっくりした
実家の寺の境内で、家族も親戚も近所の知り合いも檀家さんも見てるとこでこの歌詞歌えるのスゲーとかそういうことばっか思ってしまった
めちゃくちゃいい人なのはもう経験をもって知ったので、早く登坂さんにいい嫁が見つかってほしいと祈るばかり
終わって喫煙所にいたらすぐそばで朝日町のゆるキャラのウサヒのじゃんけん大会が始まったのでそれを眺めてた
でもじゃんけん大会が終わったとき端っこで静かに見てた小学校低学年くらいの男の子がウサヒに駆け寄って「写真撮っていい?」って聞いててそれに応えて可愛いポーズしてあげてるウサヒに和んだ
それを真剣な顔でDSのカメラで撮ってる男の子にもめっちゃ和んだ
このフェスめっちゃ親子連れが多くて、会場内は子供の声と鐘の音がずっと響いてた
ナイスロケーション
せっかく山形に来たし芋煮食べよ!と思ったら寒さもあって15時前には芋煮の芋がなくなっていたので、500円の芋煮が芋なしで300円になってた
ほかの具はまだまだいっぱいあったので超具沢山にしてくれて、よそってくれたお兄さんが「芋まだ1個ありました!!」って鍋の中から発見された最後の芋を入れてくれた
こんなに具入れてくれて300円でいいのか…と思った
座って食べてたらそばにいた女の人に「それってそこの300円のですか?」って聞かれたので「芋以外の具めっちゃ入れてくれましたよ!」って見せたら食べます!って走って買いに行ってた
なんか嬉しいな〜こういうの〜
山形風の芋煮初めて食べたけど牛肉めっちゃうめえ…醤油ベースなのもめっちゃうめえ…
宮城の芋煮とこんなに違うか〜と目から鱗
芋煮食べつつみうらじゅんを見た
トークと曲の割合半々ぐらい
ずっと、いつもテレビで見る人が目の前にいる…って感覚だった
曲はアイデンティティしか知らなかったけどそれが聴けたからもう大満足
質問ある人〜とか聞いてたな
んでそっからずっと尿瓶(スィビン)の話
また一服してたらハイハワの原田くんがこんちわ〜って話しかけてくれた
原田くんはインスタでフォローしてる人やらライブでよく会う人の顔を怖いくらいに覚えてるので、よく会うとこんちわ〜って話しかけてくれる
んで爪を塗ってると可愛いっすねーと褒めてくれる
これモテるやつのやるやつ
あとこのときすぐ目の前でゴーイングの素生くんがたばこ吸ってたけど普通に緊張して声かけるとか無理だった
その場でなんとなくふわっと一緒にいたらそこに原田くんと仲良しの東京のレコード屋の店長さんが現れた
まさか山形まで来てると思わなくて結構な衝撃
なんかこれがなかなか非日常を加速させて面白かった
まさかたまに行くレコード屋の店長さんと一緒に見るとは思ってなかったな
2人で話してた中で友達増えて嬉しい〜って言ってて、トモダチ……オレ、オマエ、トモダチ…と心の中の雪男が反芻しまくった
一人で来て一人で見て一人で帰るだけだと思ってたので一緒に見てくれたの本当ありがたかったし、たぶん一人で見てたより楽しかったレベルがアップした
そういえば向井秀徳のライブ見るの初めてだ
生きる伝説が目の前に存在していた…
始まるともう向井秀徳以外の何も考えられないぐらいの世界観
オーラとか見えないけどオーラを感じた気がするわ…
This is 向井秀徳は6〜7回言ってた
大トリの銀杏BOYZは出てきた瞬間歓声が桁違いだった
宗男おじさんだからとかぷーさんだからとかそういう歓声じゃなくて、みんな峯田と銀杏に対して拍手を送って歓声を上げてた
今日まで抱えてきたモヤモヤはこのライブで消え去ったから、やっぱ生で聴くことがどれだけ自分にとって大事か痛感した
宗男おじさんもぷーさんも強くなった雨も全然気にならない、気にかけもしなくなるくらい目の前にいる素顔の峯田和伸に救われた
BABYBABY歌いながら気付いたら泣いてた
あー来てよかった
帰りのバスの発車の時間になり、アンコールは見られなかった
けどバスの移動を待ってるときに音だけは聴こえて、体と耳はそっちに向けて周りに誰もいない屋根の下でぽあだむを聴いた
それを見てスタッフの人が「どちらから来たんですか?」って声をかけてきたので「仙台です」って言ったら「(銀杏の)大ファンっすね!」って言われた
まあ暗い屋根の下で全力で音漏れ聴いてたら大ファン以外での何者でもない
バスが来るまでスタッフさん2人と話してた
2人とも地元の人で毎年スタッフやってるらしい
来年も来ますって自然と口から出た
スタッフもみんな気さくでいい人だったんだよな〜寺フェス〜来てよかった〜
バスに乗り込んだらちょうど花火が上がったのが見えた
毎年恒例、最後の花火に今年もなったな〜ってしんみりするやつ、こないだのいしがきでやっちゃったけど最後の最後に山形に待ってた
花火ってみんな幸せになるな
雨の中だけど上がってよかった
バスに乗る人を待つ間、朝日町の運転手さんとスタッフさんが「今日社長さんも家族も来てたみたいですね」「あの電器屋の息子なのか!」って話してた
やっぱ峯田電器って山形の人だいたい知ってんだな
山形駅に若干早く着いたので予定より1本早いバスに乗れそうと思って走った
走ってたら、峯田がさっき話してた24時間営業じゃなくなった駅のロッテリアの横を通り過ぎてウオオ〜ってなった
バスの中で今日のことをたくさん思い出して、5秒おきぐらいのペースで「来てよかった…」って胸をあたためた
走ってまで1本早いバスに乗ったのは、仙台に着き次第職場の送別会に行くため
22時すぎに着きます!って言ってたのに思ったより早く来たから、遅れて来たのに早!って言われたし、山形行ってたった今帰ってきましたって話したら強!って爆笑された
いつもよりかなりお酒が進んだ
ライブ見てテンアゲ状態だから、送別会なのに全然しんみりする暇もなくいつも通りにバイバイしてしまって、今やっとちょっとしんみりしだしてる
わ〜〜来てよかったな
峯田〜〜
この世にいてくれてありがと〜〜
寺フェスとっても良きフェスだった〜〜来年も行きたいぞ〜〜今度はだれか誘って行きたいぞ〜〜
ねむ〜い 寝よ
かわいい人よ
曲名とか構成とかネタバレになることも書いてるのでまだ見たくない人は回れ右でお願いします
小山田壮平の弾き語りツアーに来た
仙台は初日、弾き語りツアーで来るのは2年ぶり
一緒に行く予定だった友達が熱が出てしまったので今日はひとり
ひとりで壮平くんの歌聴きに来るのいつぶりだろう、6年前のandymoriのツアー以来かな
開場して少ししてから着いたけど、番号のわりに並んで待ってる人が少ないなと思ったらパイプ椅子が並べられていてまさかの着席ライブだった
椅子も全員分あるわけではないので最後列の立ち見ゾーンで見ることに
2年前、仙台に来た弾き語りツアーでは壮平くんが座りながら歌いお客さんは立っていたけど、今回は逆で壮平くんは立って歌いお客さんが座るスタイル
着席ライブなので最後列でもステージがよく見える
袖から登場した壮平くんを見てやっぱり思ってるより背が高いんだなあと毎回思うことをまた思った
1曲目は宇宙の果てはこの目の前に
大好きな歌声
いつ聴いても、何回聴いてもびっくりするくらい変わらない壮平くんの声が本当に好き
3月にALのツアーに行ったし特別久しぶりに聴いたわけではないはずなのに、うわーっこれ私が大好きな声だーっと変な噛み締め方をしてしまった 鳥肌立てながら
大好きな歌声とギターの音だけが自分の身体に届いて、感動しすぎて思わず「うっうわあぁ…」「おおぉぁぁ…」みたいな情けない声が出そうになるのを必死にこらえた
同時に涙もこらえた
ライブ見て曲聴いて無意識に声が出そうになるなんて初めてだった
喋り始めると、年齢にそぐわないくらいあどけない小山田壮平になるんだもん
何年ステージに立ってんのってぐらいぎこちない喋りと進行
ひとりだから余計になのかな
でも歌ってるときも喋ってるときもずっとニコニコしていた
猫ひろしってそこにさん付けるんだ
ナンバーガール時代の田渕さんのギターに当時インスピレーションをもらったことがあり、その曲を作ったと披露してくれた
彼女のジャズマスター、という曲
そう言えばステージにはアコギが2本とエレキが1本置いてあって、エレキギターでの弾き語りも多かった
エレキにカポ付けてる人初めて見たけどよくやるもんなのかな
途中からピアニストの宮崎真利子さんが参加
「仲間を連れてきました」って嬉しそうに言う顏が良かった
どうぞ!って上手側を向いて呼び込んだらまさかの下手側から宮崎さんが登場してしどろもどろになって「す、素敵なドレスですね」とか言ってた
曲入る直前にギター変えるの忘れてて急いで変えたらやっぱ変えなくていい曲で慌てて元のギター持ち直してて「テンパってます」って笑ってた 落ち着いて
最初にもお客さんが座ってるから緊張感がある、みんなリラックスして聴いてって言ってた
緊張してたのかな
ピアノとギターと声だけの空間
ギターでの弾き語りはバンドの雰囲気を残した印象があるけど、ピアノが入るとまるで違う曲みたいに聴こえる
ピアノが入って演奏した最初の曲はpeaceだった
「本当の心」の歌詞を優しく歌っていたのが印象的で、こんなの弾き語りでしか聴けないよなあと嬉しくなった
一番びっくりしたのは、無までの30分
明るいジャズみたいに仕上がってて、少しポップですらあった
宮崎さんのピアノにはとんでもない力があるなあ
途中でこのライブが二部構成であることが知らされて、10分の休憩
開演前から会場内のBGMはずっと海外の音楽だったんだけど、休憩が終わるころに突然西城秀樹の走れ正直者が流れ出した
いきなり毛色が違うお気楽な曲始まったしてかこれヒデキじゃねって感じのクスクス笑い声が出てきたころ、ハーイハイハムじゃない〜らへんで壮平くんが再登場したから爆笑した
感情迷子
休憩を挟んでからは自分が少し落ち着いたのか、歌詞だったり曲だったりからいろんなことを思い出したり考えたりしながら聴いていた
途中少しつらくなるくらいいろんなことを思い出した
好きだよ、好きだよ、好きだよ、嘘でもいいから言ってよ みたいな歌詞ってなんの曲だっけ
やめてよそんなこと歌うの、って思うくらい苦しくなった
古傷が痛んだ
「せっかくのワンマンなので」と言ってカバー曲も歌った
ギターを持たずアカペラで、スタンドマイクにしがみつきながらときどきがなるように歌ってた
知らない曲でもこんなに好きになるから私は壮平くんの声に心底惚れ込んでいる
たぶん私が嫌いな曲を壮平くんが歌ったら簡単に好きになっちゃうと思う
アンコールの1曲目は16
前回の弾き語りツアーの前、小山田壮平のツアーなのにandymoriの曲が聴けるか期待することが後ろめたいことなのではと悩んでいた自分がいたけど、1曲目に歌ったのがこの曲で、それですべてが報われた気がして、その日から自分の中で特別な曲になった
目に涙が溜まって、歌ってる姿はよく見えなかった
「サインって曲です」ってやった新曲、かわいい人よ・愛しい人よって最後何度も繰り返してて、そういえば7月に壮平くんのオーディナリーミュージックでウルフルズのかわいいひとを選曲してて意外だなあと思ったことを思い出した
これも田渕さんのギターみたいなことなのかもしれない
最後の最後はまた宮崎さんのピアノとsunrise&sunset
andymoriとはまったく別物のしっとり切ない曲になってた
それで初めてこの曲って本当はすごく寂しい歌詞なんだって実感した
andymoriのときは歌詞を読んでも一度も思わなかったのに
1曲1曲終わるたびに必ずありがとうって照れながら言う姿が好きだ
壮平くんが脱法ドラッグを使ったときと、死にかけたときにそれがまた嫌な形でリアルなものになった
けど今日のライブでたったひとりでステージに立って歌う壮平くんを見て、また似てるなあって思った
今度は良い形で、経験が持つ歌と声の説得力が私の中で尾崎豊と重なった
何度も言うけど、私は本当に壮平くんの声に惚れ込んでしまっている
人でも物でも本当に好きになっちゃうと、自分のものにしたいとか究極この人になりたいとか思ってしまうんだけど、壮平くんにはなんでか思わない
たくさんの人に知ってほしい、聴いてほしいって気持ちとも違う
聴ければそれでいいし、いるだけでいいって気持ちになる
一回この人死ぬのかもしれないって思ったからそう思うのかな
もし壮平くんが歌えなくなったら私はこの先どうしたらいいかわからないと思う
誰かが一人死なないと壮平くんが二度と歌えなくなるとかなったら率先して死ぬと思う
自分の命なんか簡単に差し出せるくらい好きな声なんだな
何があっても歌う人でいてほしい
お願いしなくてもそうでいてくれると思うけど、目を離したらいなくなっちゃうような儚さがある人だから、チャンスがあるうちはいくらでも焼き付けておきたいと思うわけだ
こんな気持ち悪い人間を生み出しちゃうくらいには凄いシンガーなんだよ、あんなにあどけない顔してて
来月は新潟でまた同じ気持ちになるんだろうな
甘えたい
去年の12月ぶりの新木場サンセットだ!!!
今年から完全電子チケット化したおかげか、スムーズに2日間当選できた
新木場サンセットに2日間行けるなんて個人的には夢のようだった…
特に今年は出演者がかなり好きな系統に偏ってたので、電子チケットマジでありがとうという気持ち
1日目は昼頃東京に着き、一緒にライブに行く友達とかなりのんびり過ごしていた
のんびりしすぎてコーストについた頃にはコレクターズが歌い始めていた
スピッツ主催の別イベントでは何度かホールでのコレクターズを見てきたけど、新木場サンセットでコレクターズを見るのがひとつの夢だった
加藤さんはいつものモッズスーツではなく細かい銀のラメラメの「宇宙戦艦ヤマトみたいな服」(本人談)
加藤さん、身体もでかいが比例するように声がでかい
声量がえげつない、年齢を感じさせないとかそういうレベルではなく常人離れした声量
腸の奥底から声が響き渡っている
ロックミュージシャンとしてのポテンシャルを余すことなく発揮しながら、MCでは親戚の面白おじさんみたいになるギャップが最高
一応先輩バンドなのに主催のスピッツにめちゃくちゃへり下る
ほぼ毎年呼んでもらっている新木場サンセットのギャラで1年間凌いでいるという本気か冗談かギリギリのネタを入れてくる大御所…
新木場サンセットでのコレクターズは感謝とへり下りを込めて1曲スピッツのカバーを披露してくれる
過去にはロビンソンとクリスピーをやったらしく、クリスピーいいな〜めっちゃ聴きて〜と思ってたら今年は同じアルバムからなんとなんとなんと「ドルフィン・ラヴ」
選曲!!!憎すぎる
そしてこれがまたコレクターズにぴったりすぎるのだ
スピッツのドルフィン・ラヴは弾むような草野さんの歌声にホーンが入った、アルバムの色を強くするような可愛いポップソングという印象
コレクターズのドルフィン・ラヴはとにかく強い
原曲にはかなり忠実だが、歌声だけでこんなに曲の印象を変えられるのか…と衝撃だった
加藤さんが歌うことで「群れから離れたら化石を集めよう」の歌詞がドカーンと胸にきた
よく考えたら本当に意味が分からない歌詞だ
ただひたすら意味の分からなさが身体にぶつかってきた
コレクターズとスピッツのアルバムCrispy!、合いすぎなのである
バンドの色とアルバムが持つ当時の色が見事に重なる
来年は黒い翼とかどうでしょうか
次は今日のライブに来たかった大きな理由のひとつ、カネコアヤノ
個人的に弾き語りの印象が強い彼女だったけど、バンドセットでのライブはめちゃめちゃ「カネコアヤノ」というバンドだった(支離滅裂…)
かなり遠くから見ていたのでほとんど姿は見られなかったけど、ときどき人の頭の間から見える表情があどけない少女だったり今度は大人の女性だったりときには獣のようで、本当に不思議な人だと思った
私の中ではエレカシの宮本さんと重なる部分が多い
小さな3373ステージを一声目を出した瞬間にカネコアヤノのステージに変えていた
どの曲も儚さと痛快さが気持ち良くて、また聴きたいというよりまたこの気持ち良さを味わいたい!という感覚
あとはバンドセットのメンバーが全員強烈なインパクトで彼女の素朴さとのアンバランスさが面白かった
ゴリゴリのモヒカンのベーシスト、あの人の顔1回見たら一生忘れられない
ネズミくんの着ぐるみが可愛すぎて声を失った…けっこうでかい…
ズーカラデルも今日来たかった大きな理由のもうひとつ
最近曲の良さが広まりつつありもはやブレイク寸前といった感じがあったけど、本人たちはいかにも地方のインディーズ界隈の人感満々で自分が普段よく行く小さいライブハウスに出てるバンドマンって感じに親近感(勝手に)
何よりずっと見たかったズーカラデルを初めて見るのがこの新木場サンセットなことにただただ感動した
地方の若手バンドだからなかなか地元で見られる機会も少なく、仙台で見られるのはいつかなあと心待ちにしてたら最初に見るのがまさかの新木場サンセット、マジかよ
たった5曲入りの自主制作盤を身体に刻むレベルで聴き込んでいたのでそれが目の前で、新木場サンセットのステージで演奏されてると思うとかなり胸熱
それ以外の初めて聴く曲もすんごい良かったとしか言えない
上手い感想が全く見つからない
初めてのワンマンツアーの告知をカンペを見ながらしていて、まだワンマンもやってない若手バンドがこんな大きなライブハウスで大勢の前でライブをする機会を作るスピッツってマジなんなんだよ存在そのものが神に近いのに若手やインディー界隈への施しまでしてくれるなんて本当なんなんだ、これ以上憧れさせないでくれよ
問題のスピッツ、さらばユニヴァースは想定外すぎてアワアワしてしまった
ライブで聴きたい!と強く思ったことはなかったというか、ライブでやると思ってないから頭の中になかった
予想外のイントロが始まって曲名が出てくるまでただアワアワしてしまった
去年か一昨年のツアーあたりからトレードマークとも言える右手薬指の指輪をしていないことが増え、ファンの中でまあまあざわついていたがその理由が手湿疹ができちゃうかららしい
50代から出る手湿疹というワード、なかなかくるものがある
さらばユニヴァースのライブ版は最後草野さんの弾き語りで冒頭のフレーズから「君はどう思ってる?」までを歌って終わる
こうやって終わるんだ…というライブで聴いたことない曲ならではの感動
そしてクライマックス導入の甘ったれクリーチャー
何を隠そう私がスピッツで一番好きな曲
3年前のファンクラブ限定ライブで初めて聴けたことで「ライブで聴くまで死ねない!!」という強い念から解放された気になってはいたが、やっぱり何回聴いても大好きになる一方だ
演奏が力強くゴリゴリのロックビートなのに歌詞が頼りなく愛おしいヘンテコなバランスが好きで好きで仕方ない…
真っ赤に照らされて目を伏せながら「甘えたい」って歌う草野マサムネ、これがお前のやり方か
加えてテッちゃんの低音コーラスがたまらない
この世のエロと神秘と美しさが凝縮されていてもうスピッツの世界から逃げられないような気持ちになる
毎年イベント恒例のカバーはやらないのか?と思ったらアンコールの1曲目がチャットモンチーのシャングリラ
過去にチャットと対バンしたときに披露されて、今年のチャットのラストライブに出演したときにやるのが最後だろうなあ、聴いてみたかったなあと思っていたのでかなり嬉しかった
スピッツのカバーは例外はあれど基本原曲に忠実に演奏するのが良い
それでもスピッツの音になるからなお良い
ライブ終わりに入った新木場のコメダ、閉店間際にもかかわらず神接客だったのですべてがサイコーで終わった
2日目の感想は気が向いたら書きます
新木場サンセット後にもいろいろありすぎて遠い昔のような気になってきてしまった
とりあえずミツメのプールは一生忘れない
BLUE TEARS
今日は気持ちの浮き沈みが激しくて自分で自分に疲れた
朝、試供品でもらった洗顔料がめちゃめちゃ良くて肌の調子がバリクソ上がり、髪を切ってから初めてしたアレンジがなかなかいい感じ、しかもお気に入りのめちゃカワのTシャツを着て出かけた
ここまでは超完璧
出勤して、今日私がやらなきゃいけない作業があったのでまずその流れを店長と確認することに
私の中では何時にあれをして次は何時にこれをして…という流れを決めてあった
それを全無視で、今すぐやって!俺も手伝うし!とか言われて本気でイラッとしてしまった
自分のペースを乱されるのがクソクソ無理すぎ人間なので店長の指示だろうが無理なもんは無理だ!!!
もうヤケクソで1日かけてやる予定だった作業を店長の手を借りるまでもねえと言わんばかりのスピードで終わらせてやった
けっこうしんどくて途中泣きそうになった
仕事に感情を持ち込みがちなところが自分の嫌なところだ〜
まあ早く終わったから結果オーライではあるけど…
え?!もう終わったの?!ってビックリしてたけどまだ若干イラついてたのであっハ〜イって雑に流した
その後もなにかしらにイライラしてしまって仕事中に何度か涙が出そうになった
生理前特有の情緒不安定なんだと思うんだけど、今回はマジでレベルが違う
人と話したくねえ…(接客業)てか今話しかけないで…当たり散らしてしまう…今の俺は全身が切れたナイフだから…といった心持ち
なんとなく気持ちも落ち着いてきたころにロッカーに隠し持ってあったカントリーマアムを食べたら涙が出た やわらかい
明日も仕事だけどお菓子食べないとダメだと思って帰りに好きなお菓子をめちゃめちゃ買った
ごきげんだぜっ!
家着いてさっき買ったお菓子を食べながらこれを書いてる
とりあえず元気出たけど、たった今舌ピアスのキャッチを飲み込んだことに気付いた
お風呂入って寝よう…
懲りずに君は僕の憧れ
Tumblrに置いていた文を転載
ときどき自分の中で振り返りたくなる、スピッツを好きになったきっかけたちを些細な思い出も含めてつらつら書いていこうと思う。
twitterで書くと長々と鬱陶しくなると思ったのでここで。興味ある人は暇な時にでも読んでみてください。
小4
初めてスピッツの存在を知る。当時放送してた音楽番組のチャートに正夢がランクインしていたのを見た。
脳みそがスポンジみたいだった当時はテレビで見聞きした音楽はすぐに覚えて、下校の時友達と別れて一人になった道で鼻歌で歌っていた。例に漏れず正夢も小4の私の鼻歌レパートリーのひとつになった。
「浅いプールでじゃれるような」というフレーズが印象的で、歌う度にもっと小さい頃に庭で遊んだビニールプールが頭に浮かんでいた。
あとはセピア色の路地裏と商店街の景色。写真と言うより手書きの線画の景色。歌詞に商店街が出てくるからだと思う。この景色は今も聴く度に全く同じものが浮かぶ。
小5
通っていた小学校は5年生になると6年生から鼓笛隊を引き継ぐという伝統があった。
先生が5〜6曲選んだ中から学年で多数決を取り演奏する曲を決める。その中の1曲に空も飛べるはずが選ばれていた。
私は青春アミーゴ一択だったが敢え無く落選。演奏する曲は空も飛べるはずになった。多数決の時歌手名は添えられていなかったように記憶しているので、曲名も知らない、スピッツの曲とも知らない当時の私は若干盛り下がっていた。
いま思えば私の学年は94年生まれの代なので、同じ年に発売した空も飛べるはずに決まったのは嬉しい由縁である。
楽譜にドレミを書いてたくさん練習したので、今でもサビはドレミの音階で口ずさむことがある。「君と出会った奇跡が」が「ソドレミミレミファミドド」になる。私の楽器はグロッケンだったので、歌のメロディーとは違う部分も弾いていた。色褪せながら〜の後のギターの所とか。あそこはドシドソドシド。忘れないもんである。
先生が練習用に各クラスにスピッツのアルバムを焼いたCDを配ってくれて、業間休みやお昼休みに教室で流していた。そのCDに入っていたロビンソンとチェリーがお気に入りで、教室のオルガンでピアノが上手な子がCDに合わせて伴奏してくれて、みんなで歌ったりした。曲名は多分先生かクラスメイトが教えてくれたんだと思う。
この時にスピッツ=好きというざっくりとした印象が根付いたんだと思う。
前述した音楽番組でロビンソンのMVを見て、白黒のイメージが強かった。頭の中に浮かんでいたのは三日月が見える丸い窓。ゲーセンで太鼓の達人で遊ぶときはロビンソンを選んでいた。
突然歌詞に現れる「夢を渡る黄色い砂」の意味の分からなさや、「少しだけ眠い」と突然歌う草野マサムネの歌詞の世界観には当時から楽しく悩まされていた。
当時はどうやら曲を最後までまともに聴いていなかったようで、チェリーのCメロとラストのサビの存在と美しさに衝撃を受けたのはもう少し先の話。
至極どうでもいいエピソードだが、クラスの男子が空も飛べるはずの歌詞を「僕達をコバンザメ」と替え歌で歌っていたのが未だに忘れられない。
中1
群青が発売される。何で知ったのかは覚えてないが、曲がもの凄く好きだった。MVはインターネットや地元のライブ告知のCMで見ており、振り付けも習得していた。
そして初めてCDをお小遣いで買った。当時スピッツは結成20周年。そんな事知る由もなく、スリーブの内側に敷き詰められたスと20は何なのか不思議だった。最近気付いたのだが、新品を買ったのではなくレンタル落ちの中古品を買っていた。それでもCDを買うなんて中学生の自分にとっては一大イベントだった。レンタル落ちのシングルを延々聴いた。ジャケットもスリーブも歌詞カードも隅から隅まで眺めた。作詞作曲のクレジットでは表記が「草野正宗」になることが新鮮だった。
ジャケットの福田利行さんの可愛いイラストと軽快なポップスの群青とカップリングのしっとりとした夕焼け、これまで聴いてきた曲の印象により、私の中のスピッツ像は完全に「フォークとJ-POP」で確立された。フォークなんて当時は雰囲気でしか知らないので本当にイメージでしかない。
このイメージは後に大きく覆され、スピッツはこの部屋には入れないくらい私の中で大きい存在になっていく。
高1
小中と当時人気のあった流行りの音楽しか聴いてこなかった。しかし高1の夏休み前くらい、突然その音楽たち全てに飽きてしまった。ウォークマンの中身が全て退屈に変わってしまって、心の中がぽっかり空洞になってしまった。
そんな中出会ったのが邦楽ロックだった。ここでは割愛するが、とあるバンドSのとある一曲を聴いてから退屈を感じる日は消え、このバンドに関するサイト、ブログ、漫画、映画、出来る限り全てを調べて見聞きした。その中のひとつにあるコンピレーションアルバムがあった。そのバンドSの曲が収録されていたので迷わず手に取った。収録されているのはほぼ全て知らないバンドやグループの知らない曲。しかし初見のアーティスト名の中に唯一馴染みのある名前があった。
ところが聴いてみると、私の知っているスピッツはどこにもいないロックチューン。これ本当にスピッツの曲なのか!?と何度も耳を疑った。歌詞も更に意味が分からない。小銭ジャラジャラって歌ってる?とにかく頭の中が混乱した。
思わずネットで歌詞を調べた。本当に小銭ジャラジャラと歌っていた。合わせてメモリーズという曲についても調べたら、なんとこんなに自分の中のスピッツ像とかけ離れた曲がシングルだというのだ。しかもMVまであるのだ。MVは事故現場の映像や太極拳のおじいさんや魔物みたいな細身の男性が次々現れ、夢の中みたいな説明しにくいなんでもありの世界観。
とりあえずメモリーズが入っているアルバムを借りて聴いてみようと思ったが、オリジナルアルバムでは見つけられず(メモリーズ・カスタムを別曲と思い見落としていた)2枚組のシングルコレクションをレンタルした。
1997-2005の方は意識せずとも耳に届いていたらしい曲ばかりで、ほとんどはタイトルとサビくらいは知ってる曲だった。しかし1991-1997の方は空も飛べるはずとロビンソンとチェリー以外は全く知らない曲ばかり。そもそもスピッツがこんなにシングルを出していたことにも衝撃を受けた。
特に初期の楽曲は、どうしてこんなに良い曲があるのに知らなかったんだろうと何度も不思議に思った。程よくキャッチーで親しみやすい構成のメロディ、次々現れるヘンテコな歌詞、そして何より草野マサムネの誰をも遠ざけない、クセのない澄んだ声。これまで知らなかったスピッツの側面を改めて好きになるのに何も邪魔するものは無かった。
高3
当時付き合っていた同級生がいた。その彼のお母さんに車で家まで送ってもらったとき、車内で流れていたのがさわって・変わってだった。次に流れたのは知らない曲だったので、どうやら聴いていたのはオリジナルアルバムのようだった。後日聞いたらよくあのアルバムは車で流していると話していた。
付き合ってはいたものの、もっと仲良くなりたいし楽しく話せる話題も欲しいしお母さんにも気に入られたいと思っていたので、私ももっとスピッツたくさん聴こう!と下心ありありで謎の決心をし、下心の塊はブックオフへと向かった。
かなりライトなリスナーでしかなかったので、アルバムの中の気に入った曲以外は飛ばして聴いていた。
18歳
高校を卒業し、社会人になった。車通勤で片道1時間かかるので道中は音楽が欠かせなかった。
これまで音楽を聴く方法はウォークマンのみだったが、車用のスピーカーを持っていなかった為手持ちのCDを車のオーディオで流すことにした。
アルバムを買っても気に入った曲しか聴かないタイプだったので、アルバム1枚を通して聴くのはかなり新鮮だった。もちろんスピッツも。
高3で購入した3枚のアルバムはこの時初めてフルで聴くことになる。今までイントロでピンと来ず飛ばしていた曲が実はカッコいい曲だと知り、遅ればせながらスピッツのオリジナルアルバムの魅力に気付いた。
特にインディゴ地平線は聴くたび新生活が始まった当時の不安と緊張が入り混じった気持ちがよみがえる。
それから少しずつ他のアルバムを買い足しては通勤のBGMにしていた春、スピッツがシングル「さらさら/僕はきっと旅に出る」をリリースする事を知った。
高3あたりから近くでスピッツのライブがないかちょくちょくHPを覗いていたとき、画面に現れるポップアップで新しいアルバムを制作している情報を得ていたが、特に気にも留めていなかった。
しかし今は心持ちが全く違う。オリジナルアルバムを通して聴き、スピッツの曲は自分にとってハズレのないものだという完全な信頼を寄せていたからだ。
同時期にtwitterで音楽嗜好アカウントを作りスピッツファンと繋がったことで、今まで知らなかった曲やメンバーの情報を得て、ゆるくて仲が良く可愛らしいそのギャップを知ってしまい、まんまと落ちていった。そのままズルズルと引き込まれていきあっという間に人生初のファンクラブ入会。
ここから先は今のオタク生活となんら変わりないのでこの辺で切り上げることにする。
結局自分はギャップに弱い人間で、自分の作り上げたスピッツ像を何度も何度も覆されたことにより、その度新しい魅力を知り、好きが加速していったのであった。
深くハマったジャンルのことを沼と例えることがあるが、私にとってスピッツは海だ。
間違いなく存在していて、もちろん有ることは自分もみんなも知っていて、でもきっかけが無ければ自ら出向く事はなくて。最初は波打ち際で足を浸して遊んでいただけなのが、もっと深いところで泳いでみようかななんて思ったりして、気付いたら浜辺から遠くの方まで来ちゃってて、持ってた浮き輪はどこかに流されちゃって、泳ぎ方も分からないまま心地よい波に飲まれてる。今はのんびり波に漂っている自分がいる。ときどき息の仕方を忘れるけど。深いところまで来ないと見られなかったキレイな景色や魚たちにたくさん出会ったり。
だからスピッツは海。
小学生の頃から使っていたお気に入りのタオルケットが破れてしまい泣く泣く捨てたことで昔を思い出したのがこれを書いたきっかけのひとつです。
こんなに長くて読みづらい自己満でしかない文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。
気温25℃
メモに残ってた7月の終わりのこと
前日は残業になりヘトヘトで帰宅
しかし火水木と聞き貯めた深夜ラジオをタイムフリーで聴いてたら早朝4時だった
化粧しながらフジロックの会場の人たちと一緒に小さな恋のうたを歌った この日若干化粧ノリが良かったのはモンパチ効果かもしれない
別のチャンネルに移動してneco眠るのラスト何曲かも見た ネバヤンの安部ちゃんが歌ってた
フジロック見ながらちんたら準備しすぎてあっという間に家を出なきゃいけない時間に ミツメは見られなかった
アップルストアにiPhoneのバッテリー交換をしに行くためだ 2週間前くらいから突然バッテリーの消耗が早くなった もうすぐ2年経つから機種変まで耐えようとも思ったけど、今後何かと電子チケットのライブが多いので、安く交換してもらえる今年中に交換することにした
アップルストアは時間を予約したからすんなり案内された
お店に入ってまず入り口近くに立ってる人、その人にバッテリー交換の旨を伝えると今度はちょっと中にいたiPadで予約の確認を取る人、担当が来るまで少々お待ちくださいと店内を案内してくれる人、担当が来たのでどうぞとカウンターに連れて行く人、そして担当の人 私の担当に会うまでに謎に何人も間に挟んだけどこれがアップルのデフォなのか?なんかまた違う人来たわって3人目くらいから心の中でウケてた
2時間ぐらいで終わるそうなので映画でも見るかなと思ったけど、駅前まで戻るのも面倒だし今日通常料金だしと思ってブックオフへ
さくら野からイオンに移転してから初めてブックオフ行ったけど、めちゃくちゃ狭くなってて規模も小さくなってて通路狭いし平日の昼間なのにすげー混んでてなんか悲しくなっちゃった…
邦楽CDの棚、さくら野のときの1/4ぐらいになってた…
青葉通りの地下道、いつ通っても出たい道に出られない 出口ややこしい
平日しかやってない地下にある喫茶店、最近公式インスタグラムが発足し更には7色から選べるクリームソーダというSNS映え必至のメニューができたと小耳に挟んでいたので、キャピキャピしたお客さんがいっぱいいたらやだな…と心配しながらドアを開けた
白髪のおじいちゃんと保険の営業みたいなおばさんしかいなかった はあとっても静か めちゃ安心
静かでご飯も飲み物も美味しくて古くさくて煙草が吸えて心置きなく長居できる私の数少ないお気に入りの喫茶店だ キャピキャピさせてたまるか
携帯なくても知ってる土地なら別に不自由しないことに気付いた
思ってたより集中して読みふけってしまい携帯を預けてから2時間なんてあっという間に過ぎていた
お会計して扉から出ようとしたら店員さんに呼び止められ、忘れ物かな?と思ったら新しく作られたポイントカードを渡された ポイントカードがある純喫茶…
またアップルストアへ向かう 夕方になるとアーケードに人が増える 今日はすごく涼しくて過ごしやすくて、人が多くてもあんまり嫌にならない 精神衛生がすこぶる良い
修理に出した私の土鍋(iPhoneの名前)は、本体に貼ってたシールも中のデータも全て変わらず帰ってきた 預ける時に散々脅された割にあっさりと戻ってきたので若干拍子抜けした
2時間以上放置しても誰からの連絡もない携帯を取り戻し、少し歩いてまた別の喫茶店へ入る 歩いても汗をかかないから今日はもう最高
というか食後にコーヒーが飲みたくなることが増えた 満腹時のコーヒーとタバコが最高に幸せ
ここでも思わず長居してしまい、いつの間にかいい時間になっていたので、今日の1番の目的であるライブハウスenn2ndへ向かう
会場近くに着くと路上に台風クラブのメンバーがいる もう開場してるけど、トップバッターだけど、めっちゃのんびりしている…
中はまあまあ混み合ってた
台風クラブの物販の手ぬぐいを首に巻いたおじさんがいてなんか燃えた
他の出演者も普通にフロアにウロウロ見に来てる感じがインディーズライブの良いところだと思う
スタートまで若干押して始まった初めての台風クラブ、はあーなにこれめっちゃカッコいいな…カッコよくないところがカッコいいんだよな…
石塚さんがアンプの上にコンビニの1リットルパックの麦茶置いててかなりグッときた ステージドリンクから溢れる生活感
ダンスフロアのならず者のサビのときだけフロアのミラーボールが回ったのが最高
4マンなのもあり演奏時間があっという間に感じた こんなにもっともっと見たいと思ったバンド久しぶりだ
バレーボウイズ、なんかもうバンドと呼んでいいのかわからないくらい型にはまらない集団
5人が歌い、ときに叫び、1人はさらに踊る
もう意味わかんないけどとにかく音のパワーがすごい
合唱だ
赤いワンピースでくるくる踊る子を見て、ヘルマンっぽいなと思ったけどそうでもない気もしてきた
なんか京都のバンドって良いバンド多い
ライブ見てめちゃくちゃ感動してたとこなので話しかけるか一人で悶々と煙を吐き出し続けてたら、石塚さんも登場してふたりが談笑し始めた
仙台で見るバボやんもやっぱ最高やな〜みたいなことを話してた
仲良いだけじゃなくて本当にバボの音楽が好きなんだな…京都コミュニティええな…とほっこりした
ふたりの会話が途切れたところで遂に思い切って声をかけた
「地元の人ですかー?仙台めっちゃええとこですねー涼しいし…建物きれいで街って感じがして良いですねーあの道路の中に木が生えてるとことかー遠かったけど」
仙台までの車移動が今までで一番遠かったらしい そしてこのままフジロックへ向かうそうで、本当にお疲れさまです…と心からの声が出た
座り込んで煙草を吸うふたりがめちゃくちゃ絵になるので写真を撮っていいか聞くと快くOKをいただいた
私が写ルンですを出してシャッターを押したら「そっち?!」とびっくりされた
一緒に撮ってくれますか?的なことだと思ったらしい
中だからフラッシュつけたほうがいいかもと言われそのままのポーズでもう一枚撮らせてくれた
せっかくだからと山本さんと私のツーショットを石塚さんが、石塚さんと私のツーショットを山本さんが撮ってくれた
その後伊奈さんも現れ伊奈さんと私と喫煙所にいた他のお客さんとの写真も山本さんが撮ってくれた ちゃっかりCDにサインもいただいた
現像するのめちゃくちゃ楽しみ〜
こんなに写ルンですを持ってる姿が似合うバンドいるか?
スマホ持ってるとこ見てやっと現代に生きてる人なんだな(当たり前だが)と実感した
モノクロのアー写が多いから昭和から飛び出してきた3人のような気がしていた
その後、ライブで手持ちがなく買えなかったTシャツと手ぬぐいとステッカーを台風クラブの直販部で購入したところ、石塚さん直筆の手紙が同封されていた
この前仙台にライブで行ったことや仙台滞在中に行ったレコード屋がすごく良かったことが書いてあり、なんかもうめちゃくちゃ応援しようと思った
ステッカーなんて1枚しか注文してないのに3枚入ってて、サービスしすぎて赤字になる個人経営の飯屋と重なる
いつかは京都で観たいなあ